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昔町百景 -第42回-

片雲の風に誘われて  -異形の旅へ-


「西明寺の閻魔堂」    栃木県益子町


300西明寺閻魔堂・栃木県益子町036


「西明寺の閻魔堂」 / 栃木県益子町



国重文の三重塔など優れた建築がある古寺だが、中でもこの焔魔堂が簡素で佳い。

竣工は寛保3年(1743)の再建。

内部に安置される閻魔大王が傑作!。

関東ではよく知られる大きな閻魔像である。

閻魔に向かって右が善童子で左が悪童子。

後方右に地蔵菩薩、左に奪衣婆もいる。



写真・文  宮本和義
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昔町百景 -第41回-

片雲の風に誘われて  -異形の旅へ-

「上州の美人観音」   群馬県前橋市・渋川市

美形なる石仏・群馬県012_300
左/「赤城の十一面観音」  群馬県渋川市赤城町津久田・S家墓所
右/「龍蔵寺の馬頭観音」  群馬県前橋市龍蔵寺町 寛保3(1743/江戸中期)



左/赤城の十一面観音    
 赤城町のある墓所の堂裏で偶然見つけた美形の観音像である。
 穏やかな表情で頭上の十一面も楽しげな表情で良い。
 非常に丁寧な造りで石工の腕の確かさや貴重面さが窺えるが詳細は判らない。


右/龍蔵寺の馬頭観音   
 右は丸顔で穏やかな表情にほんのり色も残る秀作といえる馬頭観音である。
 背後はブロック塀なので潰したが、できれば明るく清涼な場所で見たい像である。
 寛保年間は3年で終わりなので「寛保の石仏」としても貴重である。

全国に多くの石仏を訪ねた中で、美人度では5指に入る美しい二体の石仏である。



写真・文  宮本和義

昔町百景 -第40回-

片雲の風に誘われて   -異形への旅-

「香車の駒群」    栃木県日光市三内・輪王寺開山堂の隣

香車の駒群・日光市山内1007_300   輪王寺開山堂の隣「香車堂」


一間社流造りの朱塗りの堂の前面には石の鳥居ある。
これが「産の宮」で、堂前には将棋の駒「香車(きょうす)」が数多く積まれている別名「香車堂」。
妊娠した女性がこの堂にお参りし堂前の香車の駒を借りてきて祈願すると安産できるという。

ご存知のように香車は直進のしかできない駒なので、まっしぐらに安産できることを叶えてくれる神様として信仰されたのだろう。

そして安産できた暁には、御礼として新しく駒を作って借りてきた駒とともに返す。
したがって駒の数は増えてしまった。

実はこの堂の御本尊は楊柳観音(ようりゅうかんのん)で、正式には「観音堂」である。



写真・文 宮本和義

昔町百景 -第39回-

片風の風に誘われて  ー異形の旅へー


「 石の集落 」  栃木県宇都宮市徳次郎西根

石の集落・宇都宮市031_300栃木県宇都宮市徳次郎西根


現在の西根は20戸ほどの小集落で、石の家が並ばなければ特別意識するような景観ではなく、また、街道から少し下がった樹木などに覆われた位置にあるため、多くの車や人は気づかずに通過してしまう。
建物の多くは蔵や納屋だが、中には母屋が大谷石の家もある。

この材料の石は、集落背後の男抱山麓から切り出されたもので徳次郎石とも呼ばれる。

集落に石造りが現われたのは明治に入ってのことで、当時、集落が大火に見舞われた時に丁度大谷石の流通が盛んになっており、従来の防火建築であった漆喰造り(土蔵造り)より安価で手に入り易い大谷石が使われるようになった。

他には見ない石造民家集落で貴重な遺産として保護すべきであろう。


写真・文 宮本和義



昔町百景 -第38回-

片雲の風に誘われて  ー異形の旅へー


「 前橋のキマラ薬師 」  群馬県前橋市東大室町


キマラ薬師・前橋市東大室・最善寺0808_300キマラ薬師 / 前橋市東大室町・最善寺 

 造立:安永9年(1780/江戸後期)


この辺りにはキマラ薬師が三基あるようでその一つ。

像の左右に大きな男根がニョキと出ている。

キンマラ或いはキマラは男根の別称「金精様」が転訛したもので、薬師如来と習合し子宝祈願の像として信仰を集める珍しい像である。

ネット検索しても他には出てこない。

つまり全国区的にも珍しいということで地域性があるようだ。

ユメユメ興味本位で参らないこと、下の病にかかりますぞ!


写真・文 宮本和義

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