風まち通信

国内を旅して出会った町並みや建築、そして建築家の人たちのことなどをお伝えしていきたいと思います

2007-11

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建築家訪問記-大阪の森本京治さん-

  N house 
  Nhouse 外観
 
            Nhouse リビング


   森本さんに会って7年ほどになる。最初は取材で御夫妻に会った。体も顔も丸い、
  目も丸い、人柄も丸い、丸だけで構成された人。だから最初の印象は「丸いな~」
  人柄はすこぶる健全、実直。仲良くなって、海外も旅した。もの創りに対して頑固
  なところもあるが、それはモノ創り人には当然で、施主のわがまま、思いつきをい
  ちいち聞き入れていたら、良い結果は待っていない。建築家に任せきる施主ほど
  良い家を手にできる。ただしそれは良質な建築家を選ぶ目を持つことである。良質
  な建築家とは何か?それは良質な人間性と豊な能力を持つ人である。間違っても、
  構造偽装建築で世間を騒がせた姉歯元建築士やデベロッパーなどの類いの悪質、
  低俗な人間を選択しないことである。安い!安い!ばかりを連呼する建売屋や、
  「設計料はサービスです」などという工務店の類も要注意である。設計という仕事
  は、サービスでできるような軽い仕事ではない。人の命や財産を左右する仕事で
  ある。彼の作品を拝見し、多くの会話を交わす度に、森本さんへの信頼感は増す
  ばかりであった。こういう人に頼めば、施主は臍を噛まない済むと思えた。作品も
  建築雑誌社に持ち込めるレベルの高さである。
  :宮本和義

 写真の作品紹介  「N house」
   太陽光をいつも享受でき、明るく優しい内部空間がである。北向き斜面のに建
   っており、太陽光をリビングの大きな吹抜上部の窓から取り入れている。シナ
   合板に白ペンキを拭き取って使い、淡い白色の下に木目が見えるナチュラル
   でニュートラルな優しい感じにとなっている。またそれは、壁や扉や造り付け
   家具は存在を曖昧にし、愛着のある手持ち家具と住まう人を表舞台に立たせ
   ているようである。
   新築時にはコンクリートのままであったテラスもデッキテラスとなり、土のまま
   であった庭にも、雑木が植えられクライアントが端正込めた庭には、鳥達が餌
   をついばみにくるまでになっている。
   :文責 atelierM5

  森本京治さんの事務所  M4建築設計室
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Kazuさんの近代建築スケッチブック

 北陸電力福岡第一発電所
 中部電力福岡第一発電所

 □北陸電力福岡第一発電所(旧金沢電気瓦斯発電所)
   石川県白山市河内町福岡
   1911(M11) 設計/金沢電気瓦斯 施工/不詳 
   ★国登録文化財

   福岡第一発電所は、国道沿いにある。明治44年金沢電気瓦斯により電気事
  業用に建設された手取川水系手取川初の発電所。キングポストトラスを使用し
  た切妻造、煉瓦造、要所に半円アーチ・丸窓、丸窓などの細部意匠を持つ。
  現在、水車発電機3台が設置されており、最大3900キロワットの発電を行っ
  ている。加賀の自然と見事な和音を奏でている。
  

昔町百景 -集落をあるく-

「出雲崎」
  紙風船の里の妻入り集落       新潟県三島郡出雲崎町
  出雲崎

  出雲崎は、江戸時代は天領だった地である。ここは単なる漁港ではなく、佐渡と
 を結ぶ港でもあった。この日本海沿いの漁村が天領(幕府の直轄地)となったのは、
 偏に佐渡の金のためであった。良寛の里としているが、良寛がここに住んだのは、
 70歳からの3年間、41歳も年下の貞心尼と愛の暮らしを送っただけである。
 俳聖・芭蕉も元禄2年7月に、奥の細道の旅でここを訪れている。芭蕉園ちう庭園
 も造られている。
  集落は、日本海に面して一筋道に、妻入りの民家が3.6km連なる。日本一の
 長さで、通り抜けるだけでも1時間近くを要する大散歩となる。妻入りの「妻」とは
 大棟と直角の壁側、つまり建物の短辺側をいう。長手側は「平」という。江戸時代
 には、ここでは間口の大きさで税金を徴収していたので、間口が狭く奥に深い(長い)
 家が造られたのである。ほとんどの家が3間前後である。当時の出雲崎は、越後一
 の人口密度であったため、海沿いの狭い土地の有効利用にも、街道に多くの家が
 玄関を構えれるこの建築様式は好都合だった。
 また「佐渡おけさ」の源流はこの地であるといわれる。
 昔懐かしい紙風船も、全国の生産量のほとんどがこの出雲崎である。
 atelierM5 / Ki

建築家訪問記 -福島県の阿部直人さん-

 阿部さんの作品1(郡山市)

 阿部さんの作品2(郡山市)

  阿部さんに初めて会ったのは十数年前、以前から親しかった郡山の建築
 家・嶋影健一さんの紹介である。第一印象は「温厚な好青年」。
 作品を見てその洗練された感覚に驚かされた。阿部さんは、東京の建築家
 富永譲さんの事務所で研鑽を積んでから、故郷に帰って独立。富永さんもシ
 ャープな感覚の建築家だが、師が優れているからといって弟子の誰もが優
 れているとは限らない。コルビュジエに師事したからといって、師には遠く及
 ばない建築家も多くいたはずである。著名建築家の事務所にいたことだけを
 を看板にして商いしようなどという輩は怪しむべきで、あくまで本人の人柄と
 感覚が重要である。真摯で品性のある人柄は美しい作品以上に尊ぶことで、
 依頼主が家造りに失敗しないための原則である。その上で、確かで美しい
 家ができるならベストであろう。阿部直人さんはそれを叶えてくれる建築家
 の一人である。
 :宮本和義(写真家)

 写真の作品紹介  「池ノ台の家2」
  揺るやかな傾斜をもった敷地。家の中で営まれるさまざまな行為の中心
  にメインのフリースペースがある。1階と2階を結ぶ中間レベルにリビング・
  ダイニング・書斎などのスペースがスキップしながら緩やかに繋がり、人
  を包み込む空間性のあり方が大切にされている。
  :atelierM5 文責

 
 
   アーキスタジオ/阿部直人建築研究所  

昔町百景 -福島宿-

 福島宿03・木曽郡070509-400-270

 木曽路の中心の町といえば木曾福島である。丁度、江戸と京都の中間点に当たり、
関所も置かれた町である。31才で悲劇的に散った武将・木曾義仲所縁の地でもあ
る。ここには短いが古い町並みの「上の段」という地区があるこの宿場も、江戸幕府
の命により防塞の町造りがされている。敵の侵入を防ぐために、急な坂道や石垣を
造り、道を鍵の手に曲げた、いわゆる桝形も設けている。
 上の段の街並み修景も良く、なまこ壁の蔵や千本格子を持つ家が見られる。とくに
巾の小路入口辺りから城跡方向を眺めると、緩やかな上りの街道に深い軒の家が、
緑の山を背景に見事な景色を作って見とれるしまう美しさである。奈良井、妻籠、馬
籠と知名度の高い宿場町に比べて古い家並みのスケールは小さいが、雰囲気と美
しさではひけを取らない、訪ねる価値十分の福島宿である。
:atelierM5/Ki
 

Kazuさんの近代建築スケッチブック

東洋紡績井波工場事務所      東洋紡井波工場事務所


□ 東洋紡績井波工場事務所
  富山県南砺市山見2000
  1932(S7) 設計/橋本勉建築設計事務所 施工/竹中工務店

   井波町は、名刹瑞泉寺の門前町である。参道沿いに、木彫師の屋号を上げる
   家が何軒も連なる欄間彫刻の町でもある。東洋紡の工場はそのゆるやかな坂
   の町並みのやや下方にある。美しい事務所の姿は、道路から見える。道路の
   方が高いので、やや高台から眺める感じである。ハーフテンバーの意匠だが、
   貼付柱である。カーブを持つ斜材、クローバーや菱形の模様もつけて建物に柔
   らかい変化を与えているのは、出稼ぎにきた女工たちの思い出に刻む建物を
   目指したからという。

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このブログは、atelier M5(アトリエ エムファイヴ)のブログです。旅で出会った町並みや建築、そして建築家の人たちなどのことをお伝えしていきます。画像・文章の著作権はatelier M5に帰属します。画像やテキストの使用を希望される時はご連絡ください。

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アトリエM5のWEBぺージでお馴染みの「風まち通信」がBLOGでリニューアルします。
これからも宜しくお願いします。WEBページの「風まち通信」を長く更新していなかったので、BLOGで心機一転します。
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