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建築家訪問記-山形の小松正和さん-

  かどちの家
  小松邸01・上山市070618-400-260


        小松邸06・上山市0706-300-260


   以前にこの訪問記で紹介した岡田宗一さんは、長井市に住む建築家・
  二宮正一さんの友人だった。今回の小松さんはその岡田さんの友人で、
  二宮さん→岡田さん→小松さんの順と若くなるから、建築家として先輩
  後輩の仲でもある。
   小松さんに初めて会った時、もの静かな感じであった。この感じが変わ
  る人と変わらない人がいる。変わる人は、ちょおと人見知りするだけで実
  はそう静かではない人である。小松さんは変わらないであろうと思えた。
  丁度、私の「ラ・トゥーレット修道院」の本ができたので差し上げたら、
  「行きました!」と嬉しそうに言った。
   そんなことで妙に親近感が湧いたし、私は建築を多く見て体験した建築
  家を信用する傾向がある。見ることは己れの自己基準や嗜好を明確にし、
  大迷走はしない自分ができる。
  数千という建物を見てきて私はそう思うのである。
   上山の彼の作品は、その人柄通り静かでシンプルで、少しの洒落気が
  あった。玄関と和室が好ましかった。脆弱な感じはないし、悪趣味なデコ
  ラティヴさなど微塵もなかった。もっとも岡田さんがそん建築家を友とする
  わけはない。小松さんは独立して間もない若い建築家だけれど、有望な
  建築家の一人である。良質な佳作をみちのくで静かに創り続けて欲しい
  ものである。
   生きているうちにもう一度彼と彼の作品に会いたいものである


    :宮本和義

 写真の作品紹介
   ゆったりと時間が流れる田舎の記憶を継承しながら、新しいくつろぎの場、
  四季を存分に感じられる場、土地のもつコミュニケーションの場を新しい形
  でつくることをコンセプトとして家である。
   道路との関係、プライバシーや採光を考えて、中庭を中心とした平面構 
  成されている。中庭に面して陽だまりのテラス(縁側)、リビングが一体と
  なっている。中庭は閉鎖しておらず、2方向は木製のルーバーで外を見通
  し、さらに一部は外との繋がりをもたせている。また、道路に面する部分に
  塀は設けられいないのは、駐車スペースを確保しながら、道と一体となっ
  た近所のコミュニケーションの場を提供するためである。
  この家は静かに佇みながらこの地のよさを受け継ぎ、新たな記憶の場とな
  るであろう。
   
    :atelier M5

  
  小松正和さんの事務所    小松建築工房    山形県上山市金生西
  連絡先(tel) : 023-676-7044
  
                               小松正和顔写真0708-100-260




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