2009/01/04
昔町百景-大内宿-第18回
「大内宿」茅葺きの並ぶ町 福島県南会津郡
★重要伝統的建造物群保存地区

大内宿は会津若松と日光、今市を結ぶ会津西街道(南山と織り)の
宿場の一つである。街道は、会津藩が江戸初期に江戸への幹線道路
として整備し、参勤交代や物資の輸送で栄えた。五街道の一つである
奥州街道より短く、物価も安かったことも栄えた理由であった。
大内が宿場として整備されたのは17世紀中頃といわれ、本陣、脇
本陣もおかれた。 宿場は、南北約500m、東西200m、寄棟造りの
家が整列する様は圧巻である。多くの家は江戸後期~明治の竣工で
ある。かつては道路の中央に広い溝が設けられて用水として利用され
たが、明治19年に埋められ、道路の両側に流れが造られ洗い場も設け
られて今も活用されている。
ここも「馬宿」と呼ばれる宿場である。馬宿とは馬を引く人が多く泊る
からだ、人より馬の方が多くなったりする。家が等間隔で並んでいるの
は、家と家の間は駒繋ぎのスペースの必要から生まれたものだという。
集落へは車は入れない。入口の大駐車場に車を置いて歩く。今は観光
バスが列を成す有様で、ほとんどの家が宿か土産物屋となって、風情
を楽しむ向きにはお奨めできかねるが、一度は観ておいた方が良い見
事な茅葺集落である。
集落の突き当たりの神社からの眺めは絶景!
