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昔町百景 -第28回-

片雲の風に誘われて -異形の旅へ-

「大仙」 秋田県大仙市


板倉・大仙 水板倉 / 秋田県大仙市


大仙市の山里に貴重な倉があると聞いて訪ねる。運悪く結構な雨降りの中、

集落に向かって車を走らせる。

行き交う車は稀である。

向かう先は大仙市大神成字フカウヂという変わった地名で、

小さな集落の農家の裏手に目指す倉はあり「水板倉」という。

竣工は明治42年(1909)で町指定文化財。

全国的にも珍しい倉であろう。

水と大気と木材の長所を巧みに活かした水板倉は、

長い農家の生活の中から生まれた籾米などの貯蔵用に造られた水中の

高床式の倉である。

何よりもその魅力は緑野にたつ美しい姿で、雨音以外に無い静寂の田園で

暫く見つめていた。

大仙市・水板倉02


写真・文 宮本和義

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昔町百景 -第27回-

片雲の風に誘われて -異形の旅へ-


「北秋田」 秋田県北秋田市


北秋田市・神明社02
神明社 / 北秋田市


秋田一帯の神社には変わった力士像がいる。
社寺建築の装飾彫刻の力士像は比較的凝った社寺にある。
全国にいるが、秋田県、山形県、青森県南部が圧倒的に多い。
関東などでは邪鬼が支えていることが多く、どちらも社殿を護るという点では同じである。
力士が屋根を支えるのは、相撲は神事で奉納相撲という習慣もあるからで、
土俵上の屋根四隅に下がる房はそれぞれ色が異なり、四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)を表す。
力士が屋根を支える事は、四神が建物を守るということになろう。
彩色、素木様々だが傑作も多くい。
北秋田のそれは凄みがあった、秋田市の神明宮のそれは楽しさがあった。
大工の個性、技量の彫刻展を見るようである。
野は休館日のない美術館である。

秋田市・神明宮03
秋田市 / 神明宮



写真・文 宮本和義

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