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昔町百景 -第34回-

片雲の風に誘われて  -異形の旅へ-

「 鮭立磨崖仏 」  福島県大沼郡金山町・鮭立地区

            さけだちまがいぶつ

鮭立摩崖仏・金山町2202003_300
鮭立磨崖仏(さけだちまがいぶつ)  / 福島県大沼郡金山町・鮭立地区  / 町指定文化財


会津地方唯一の磨崖群像である。

この磨崖仏は天明の大飢饉(1782~1788/江戸時代)による悲惨な被害状況を見て止住していた修験者・法印宥尊が発願し五穀豊穣と疫病撲滅を祈って制作に着手。
後を継いだ僧・法印賢誉が完成させたといわれる。

向かって右側が古く、風化が進んでいるが残った色から完成当時の美しさが偲ばれる。
第三期層凝灰石に彫られている51体の尊像の像高は約16cm~60cmの厚肉彫りである。
奥会津の高台に潜むわくわくする魅力的な摩崖仏である。


写真・文 宮本和義

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昔町百景 -第33回-

片雲の風に誘われて  -異形の旅へ-

「福島のお人形様」  福島県田村市

ooninngyousana_fukusima_tamurasi

 右/朴橋(ほうのきばし)、のお人形
 左/屋形のお人形


 「お人形さま」は村境の境界の丘上などに立ち、外からくる悪疫の侵入を防いで村を守る境界神。

正確な起源は不明だが街道沿いの三春町と船引町の五つの集落では守り神として
「お人形様」を立てる風習が昔からあり、「五人形様」と呼ばれていたという。

高さ4mもある大人形だが何といってもその面構えが魅力的である。


写真・文 宮本和義

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