2022/12/04
昔町百景 -第54回-
片雲の風の誘われて -異形の旅へ-
「手長足長」 山梨県北杜市白州町下教来石
手長足長 / 山梨県北杜市白州町下教来石・諏訪神社 ※通常非公開
手長足長は「手足が異常に長い巨人」の妖怪です。
二体は夫婦、兄弟ともいわれる。
旅人を襲って食べたり、悪天候を起こしたりと悪者として知られる一方、信州や甲州などでは諏訪明神の家来とされ手長足長を祀る神社が存在し、神社彫刻にもその姿がある。
また不老長寿の神仙としての伝承もある。
その異様な姿から、江戸期には国芳や北斎が描いている。
ともあれ独創的な姿には不思議な魅力がある。
写真・文 宮本和義
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