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風まち通信

国内を旅して出会った町並みや建築、そして建築家の人たちのことなどをお伝えしていきたいと思います

2018-12

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建築家訪問記-逗子の白鳥健二さん-

  白鳥邸
  白鳥邸02・逗子市0802


       白鳥邸06・逗子市0802


   白鳥さんと知り合って、もう20年もたつだろうか。ちょいちょい会うという
  わけではない。白鳥さんは、先頃亡くなられた黒川紀章さんの事務所に
  在籍されていた。作風は異なるが、華やかさのある点では共通している。
  随分前に、新潟の日本海近くをウロウロしていて、 浜近い所で洒落たレ
  ストランを見つけて入った。建物に興味を持ったからである。店員に設計
  者を訊くとと白鳥さんだった。帰京して彼に電話して、再度新潟に行って
  写真を撮り雑誌「商店建築」に掲載された。彼の華やかさのある作風に
  手招きされ、魅了されたのである。
    近年、白鳥さんは神奈川県逗子の海の見える高台に自邸を造った。
  それはTV、雑誌でも紹介された。一度拝見したいと思っていた。
  今年2月、彼から他事の電話があった。 それをきっかけに訪ねた。家は
  かなりの細い急坂の上にあった。安物の私の車はゼイゼイと息切れしな
  がら登った。傾斜地にたつ白鳥さんの個性が溢れる家は、見晴らし千両
  だった。
   白鳥さんは建築家でもあり、画家でもある。画集も出している。 個展に
  も何度か伺った。絵を描いている時と建築を考えている時とどちらが楽し
  いかは訊かなかったが、絵の話をしている時は輝いて見える。優しく温か
  い人柄、60歳を過ぎても少年のような白鳥さんが好きである。 爽やかな
  奥さんは、彼にも増して好きである。
   
     :宮本和義

  写真の作品紹介
    急傾地に建つ地下1階地上2階建てのアトリエを持つ住宅。地下階は
   RC造で人工地盤を兼ねていて、地上階を木造として軽量化された空間
   が広がる。 下から地上へと移動して行くと、その先には息をのむほどの
   眺望。 扇状で緩やかに弧を描く敷地形状に沿うようなヴォールト棟から
   は下界が望め、要の部分にあたるアトリウムからは山の木々の揺らぎと
   訪れる小動物を間近に見る。 階ごとに変化ある内部空間に包まれなが
   ら外部環境を体感することが出来る。複雑で急勾配と一般的に言われる
   敷地条件としては良いとは言えないが、建築の条件とは建てやすさやア
   プローチのし易さだけではかれるものでは無いことを理解する家である。
   そ して、時間経過に沿いながら少しづつ手を加え暮らしへの望みを具現
   化し続けることを楽しめる家である。
   
    :atelierM5/Ki


     〈お知らせ〉
       白鳥さんは阪神淡路大震災を建築家として見ておかなくてはなら
      ないと思い、地震発生の3ケ月後に現地に行き、その現状をスケッ
      チしたとのことです。 そのスケッチが日刊建設工業新聞に、5・13
      号から半年間に亘って連載されることになりました。



    白鳥さんの事務所   アトリエCOSMOS    神奈川県逗子市 
                                 白鳥健二さん-460-120・80214




 
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