2022/04/10
昔町百景 -第37回-
片雲の風に誘われて ー異形の旅へー
「石の社殿(西郷神社本殿)」 栃木県大田原市加治屋
竣工/明治36年(1906)★市指定文化財
石造りの社殿は珍しいが見事な彫刻が施されているのはさらに注目する。
手彫りの石造物はお金がかかり職人も減少している。
この社殿の石工名は「小松布孝 布行 敬作」。
小松布孝・布行というのは、福島県石川郡浅川福貴作の名工・小松寅吉布孝(のぶたか)、小松亀之助布行(のぶゆき)父子のこと。
小松寅吉は名工といわれた小林和平の師である。
この社殿は福島県白河市の新地山羽黒神社参道入口の寅吉の作品群と並んで明治期の石造彫刻としては全国でも指折りの傑作といえる。
写真・文 宮本和義
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